PPC-LOG

主にPPC、リスティング広告関連の記事を書いています。

『Amazon広告“打ち手”大全』出版記念セミナー【打ち手の学校】に参加してきました

先日、神保町で開催された『Amazon広告“打ち手”大全』の出版記念セミナーに参加しました。イベントのSNS、ブログへの投稿に関して制限がなかったため、当日のお聞きした内容の中で特に気になった点、思ったことについて書き留めておければと思います。

 

 

とても良いセミナーで大変勉強になりました。やはり第一線でご活躍されている方に実際に生でお会いして、情報を取得できる機会は非常に大切ですね。

セミナーの内容に関しまして、詳細こちら

過去に『Amazon広告“打ち手”大全』の書評をブログに書いております。詳細は下記。

 
 
 
 

当日の雰囲気

参加者は20〜50代。意外と40〜50代の方も多かったです。圧倒的に男性の方が多く、比率で言えば8:2ぐらいでしょうか。全体の流れとしては、著者お二人がスピーカーとして交互に登壇され、最後には著者同士の対談という形でまとめられていました。その後懇親会もあったのですが...自分は仕事があったので、参加せずその場をあとにしました。

個人的にセミナーを通じ、気になった点は大きく分けて4点あります。まずはそちらをご紹介いたします。

気になった点 

1.売れるサイクルについて

まず、鳴海さんがおっしゃられていた「売れるサイクル」のお話が非常に印象的でした。下記図にて簡単にご説明いたします。

Amazon内にて商品が売れる上で重要なサイクル

まずAmazonSEOに関してですが、原則注文総数、レビューの質によって掲載順位が決まります。そして上位表示されるほど、商品詳細ページに集客されるように作られています。そして結果ものが実際に売れ、サイクルがどんどん加速するようにできています。

これは後半で寶さんもおっしゃられていたことですが、パフォーマンス調整が主な仕事であった今までの運用型広告に対して、根本的にどうすればより商品が売れるようになるのかをアドバイスする、働きかけるというのが主なAmazon広告運用者の仕事になってくるであろうというお話が非常に印象的でした。

また下記が、上記寶さんのお話を聞いていた自分自身が考えた、通常の運用型広告(PPC)と、Amazon広告を比較した際に、運用者に求められるスキルを二分化したものになります。

媒体 運用者に求められるスキル
PPC ・パフォーマンスを重視した広告運用
・費用対効果の良い広告運用、広告投資
Amazon広告 ・費用対効果の良い広告運用
AmazonSEOも視野に入れた広告投資
・より売れるための仕組みづくり
①製品開発、セット販売の提案・アドバイス
②ROASを重視した広告運用

詳細下記にて記載していますが、Amazon広告は検索広告と比べ、何かを購入することを前提に検索をしているユーザーが、少なく見積もって90%以上を占めています。そのためある意味で売れるのは当たり前で、その上で何をどうしていくかが大切だと考えさせられました。特に「製品開発、セット販売の提案・アドバイス」はまさに旧来の"デジマ"の域を超えた提案力が求められるのではないかと思います。

2.アマゾン1位の効用

2位よりも1位が大切なのはわかりますが、1位の効用に関する認識が甘かったと考えさせられました。下記が、実際にアマゾン1位の効用になります。

①コンバージョン率が高い

コンバージョン率が順位によって大きく変動します。

実際例としてご共有いただいたものでは、1位が20%であるのに対して、5位3.77%と著しくコンバージョン率が低いというものでした。順位、滅茶苦茶重要です。

②オプションがつく(「ベストセラー」アイコンなど)

こちらはご存知の方も多いかと思いますで、説明を省略させていただきます。

③実績を別施策で活用できる

特に③が聞いていた限り、もっともインパクトがあるのではないかと思いました。確かに言われてみれば、電車の中吊り広告などでもAmazonランキングでの実績値が含まれているものをよく見かけます。下記がAmazonの実績を取り入れた新聞広告の一例です。

 

 

特に出版物だと多いですよね。使用にはかなり厳しい条件があるようですが、オフライン広告や施策の提案にも活用できそうですね。

3.Amazon広告運用者のキャリア形成について

前述した通り、寶さんが話されていた、Amazon広告運用者に求められるスキルが非常に印象的でした。特に製品開発にも取り組んでいくか否かで、運用結果は大きく変わってくるような気がします。

うーん。ますます本気で広告運用する人にとっては、泥臭い実作業が求められるようになっていくのは、間違いなさそうですね(苦笑)何よりまだAmazon広告運用経験のある方も少なく、コンバージョン率が高いため、成功体験を積みやすい環境であるということについても言及されており、今がまさに攻め時、とくに20代のプレイヤーにとって格好の舞台という話にも、非常に強く共感いたしました。

4.米国の動きについて

少し意外だったのが、アメリカにおけるインターネット広告シェアで伸びているのはfacebookamazonだけというお話でした。

検索広告やfacebook広告の広告費を削っても、Amazonへの広告投資を試みるケースも一定数あるようで、その点もちょっと驚きました。Googleの広告シェアって落ち続けているんですね。その点も意外でした。

日本とアメリカでタイムラグがある他、米Amazonと日本のAmazonでは、ユーザーとAmazonの接点や関係性も違うので一概に同じ現象が起こるは言い切れませんが、遅くて4年、早ければ2〜3年で日本も同じ状況になるのではないかと思います。ちょっと楽しみですね。特に日用品のECサイトは、今後間違いなくAmazon広告の影響を大きく受けるような形でシフトしていくことになると、改めて考えさせられました。

最後に

Amazon広告はこれまでの運用型広告と異なり、パフォーマンスだけではなく、製品開発などより深みのあるマーケティング実務を行なっていかなければならないことを強く印象付けられました。

備考

セミナー内でご紹介されていた2冊をさっそく読み進めています。

セミナーの際は、具体的に種本や参照書籍を紹介していただけると非常にありがたいですよね。

書籍情報

Amazonランキングの謎を解く: 確率的な順位付けが教える売上の構造』

『キャリア・サバイバル』

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